大阪市仏教青年会

自由研究 〜そのB
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妖 怪 ミ ス テ リ ー


皆さんは、 京極夏彦 という作家をご存じだろうか?


「そんな著名人あたりまえだよ。」と感じる方がほとんどかもしれない。

恥ずかしい話名前は聞いたことがあったが、どのようなジャンルの話を書く人かは知らなかった。

きっかけは、話せば長くなるので檀家さんのお薦めという事にしておきます。


「この世には不思議なことなど何もないのだよ・・・・・」


最初に読んだのは1994年先生のデビュー作 「姑獲鳥の夏 (うぶめのなつ)


読み始める前に一言、読んだ方はおわかりでしょうが、「本が ぶ・あ・つ・い (汗)」

集中して読めるかどうか心配でしたが、そんな心配は全くの杞憂におわりました。

最初は表題にあるとおり真の妖怪ミステリーかと思ったが、とんでもない!!

読んでない人のため内容は割愛しますが、

関口・榎木津・京極堂のおりなす摩訶不思議な人間模様、憑き物落としの見事さ。

あっという間に京極ワールドにはまってしまいました。 (個人的には榎木津さんが好きです。)


「魍魎の匣 (もうりょうのはこ)、「狂骨の夢 (きょうこつのゆめ)」、「鉄鼠の檻 (てっそのおり)



半月で4冊も読んでしまいました。 (笑)


とにかく おもしろい!!


また、本の中で神教・仏教・儒教等様々な宗教話が使われているが、

これがまた恐ろしいほどしっかりとした内容になっている。


「私ももっと勉強しなければ・・・・・・(汗)」


本当にこの本はお坊さんにもお薦めです。 (笑)


来月檀家さんには「少し寝不足になりましたよ。」とお礼を言うつもりです。

また、冒頭にも書いたようにこの本は分厚い。その様な本は読み始めるのに時間がかかるという人に朗報です。

皆さん知ってらっしゃるでしょうが、「姑獲鳥の夏」「魍魎の匣」は映画化されています。

レンタルで映画もいいですが私的には映画も観た結果、やっぱり本を読んで下さい。
(※ 映画もおもしろかったです。)

本を読んで自分の頭の中で創り出す世界観が非常に大事だと思います。


とにもかくにも久しぶりに寝る前の読書が楽しみなひと月でした。



  平成20年11月


大阪市仏教青年会 会計  小 畑 真 良 (高野山真言宗 大運寺)

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